イベントに合わせたカスタムは諦めたけれど、出発前に最低限の整備と洗車はしておきたいと思っていた。
学生の頃、テスト前夜の勉強をしなくてはいけない時に限って、普段全くやらない部屋の掃除なんかを始めて、夜遅くなってしまいそのまま眠くなって、「もういいや、テストとかマジでくだらねー。」と全てを投げ出したりした。俺は追い詰められると、現実逃避をする。
この日も出発の準備をしなくてはいけないのに、何故か急に部屋の無線LANの設置を始めてしまい、設定方法が分からずにNTTのコールセンターのおばちゃんと口論をしていた。
そんな無線LANの設置も無事終わった頃には、すでに夕方になっていた。夜から浜松へ向け自走をするというのに、整備も洗車も荷造りも、何もしていなかった。とりあえず整備をと思い、なっぷくんのお店へ行った。
なっぷ「へーい、らっしゃーい。」
ひらやま「こんにちは、宮本さん。今日はオイル交換、チェーン引きと注油、タイヤの空気圧チェックをお願いします。」
なっぷ「N the A P the P U S !俺についてくりゃ心配ねぇ!」
なっぷ「あー、全然エンジンオイル残ってないんですけどー。バイト先の女子○生の方が、もうちょっとオイル吹いてたんですけどー。」
なっぷ「あー、チェーンスライダーのナット、取れてなくなってるんですけどー。僕もこの前ヌポッと抜いたら、取れててビビったんですけどー。大丈夫でしたけどねー。」
なっぷ「あー、タイヤの空気ベコベコなんですけどー。まぁ僕も、知り合いの女の子とバコバコしたら、その子の中の形が変わちゃって、それで相手の彼氏に浮気がバレちゃったんですけどねー。ありえねー。」
とりあえず、カブサト号となっぷくんは危ない状態だったみたいだな…。