
仕事帰りにRHYMESTERの新譜、MANIFESTOを買った。
電車の中で待ちきれずに開封して、歌詞カードを読みながら帰ってきた。30にもなって、中学生の様にCDアルバムでこんなにドキドキできるなんて思わなかった。
家に帰ってきて、ソファに座りアルバムを最初から最後まで通して聴く。中学生の頃、大好きな米米CLUBの新譜を噛み締めながら聴いていた。それと同じドキドキ感。30にもなって…じゃない、俺が30で中年に差し掛かったからこそドキドキできるんだ。
恋愛が生活の中で一番重要なファクターであるそこらのOLがミスチルの歌詞で感動するように、その辺のあまり読書をしてこなかった若者がラッドを聴いてそれを文学だと思ってしまって感動するように、卑屈な中年男の俺はRHYMESTERの詞に何よりも心を揺さぶられる。その表現に、押韻に、構成に、物語に、オチに、圧倒される。心が震える。
それは俺がミスチルやラッドの詞に何一つ共感できないように、卑屈な中年男ではない人間には何が良いのか分からないと思う。これはもう根本的な審美眼の違いだ。
詞も最高、二人のラップも最高、多彩なプロデューサーを招いたトラックも最高(でもやっぱり俺はJINのトラックが一番好きだ)の珠玉の一枚。ハードコアでもなく、サブカルでもなく、ポップでもなく、まさしくグレイゾーンここに極まれり。お前ら、これを絶賛と言うんだぜ。
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